事業年度 | 2019年度 |
カテゴリー | 防災 |
開催地 | 東北地区協議会 |
開催日 | 2019年03月11日 |
予算 | ~300万円 |
対象者 | 一般市民 |
主催 | LOM財産共有 委員会 |
今後の震災に備え、仙台市では地域で率先して防災活動を実践する人材の育成を進めてきました。しかし、実情は消防局などを退職された方が多く、特に若い世代には浸透していませんでした。
そこで仙台JCでは、震災を経験した機動力の高い大学生が、行政、地域、企業と連携を深め三位一体となり、防災力の高まった学生が仙台市の防災文化を海外に発信し、海外の防災文化を学ぶことで多角的な視野を養います。そして、連携を深めた関係者とともに、体験を通じた防災・減災を仙台市民に広く発信し、震災の記憶の風化の防止と、コミュニティ防災の向上を図ります。
そこで仙台JCでは、震災を経験した機動力の高い大学生を対象にして、4つの防災研修を経て、自助、共助、公助を学び、地域の災害特性を体験を通じて学び、それに対応する防災・減災対策を仙台市内の小学生にワークショップ形式で伝えました。
その後、防災のプロフェッショナルに成長した学生は、台南市にて、台南市長、消防局の方に仙台の防災文化を発信し、海外の防災を学び、台南市内の大学生と防災を通じた相互理解を実施しました。
11月の公開例会では、約200名の一般市民に対し、研修を終えた学生からの発表だけでなく、講師からの講演や、防災に取り組む企業からのブース等、多角的に防災や減災を考えることができる催しを実施することで、一般市民の防災意識をも向上させました。
さらに日本で大手の企業の参加や、地域最大の新聞社やテレビ局、ラジオ局にも取り上げられたことで、数万人へ防災意識向上のきっかけを与えることができたことは、実際に災害が起こった場合に大きな効果を発揮します。
本事業は行政から高い評価を受け、翌年には行政が主体となって青少年に対する防災研修事業を行うことが仙台市議会で可決されました。
また、本事業参加者は、それぞれの地域において災害に対する備えを推進する企画等の活動を行っています。災害が起こった時には地域住民の避難誘導や救出・救護活動の指揮を執り、被害を最小限に抑える役割をしてくれるでしょう。