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二本松少年隊顕彰事業『二本松少年隊顕彰授業~大切な命について~』
事業名称 | 二本松少年隊顕彰事業『二本松少年隊顕彰授業~大切な命について~』 |
申請部門 | 最優秀LOM地域社会向上プログラム |
申請LOM | 公益社団法人 二本松青年会議所 |
理事長名 | 新野成輝 |
申請担当者 | 國分 崇観千 |
携帯番号 |
09082526585
メールアドレス sh777-4949@hotmail.co.jp
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事務局住所 | 福島県二本松市本町1丁目60-1 |
本事業の参加者 | 会員数 : 28 名 参加率 : % 関係者数 : 20 名 一般参加数 : 438 名 |
事業実施に至った背景 | 現在では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、命の大切さを学ぶ機会が増えておりますが、近年のニュースでも、自殺や学生同士でのトラブルによる事故や事件が大きく報道されております。このままでは命の大切さを簡単に考える大人が増えてしまいます。そのためにも地域に住まう青少年に郷土愛と命の尊厳を学ぶ機会が必要と考え、本事業の実施することと致しました。 |
事業の目的 | 対外としては福島県二本松市で大きく知名度を残す二本松少年隊の歴史を通して、当時の隊士に歳の近い、また教育においてもまださまざまな影響を受けやすい時期の小学生の子供たちに、二本松少年隊の隊士たちの想いや命の大切さ、故郷を大切にする気持ちを醸成してもらいます。 また、対内としては会員が授業を経験することで、地域の小学生に二本松少年隊の歴史を伝えることのできる知識や、故郷の魅力についての再認識、コミュニケーション能力向上などを磨き、会員個人のスキルのアップにつなげます。 |
事業の概要 | 戊辰戦争時、新政府軍が二本松藩に迫った際に、藩内では戦える大人たちが遠くの戦場に行ってしまい戦力が不足していました。そこで武士の子として訓練を受けていたまだ12歳~17歳の子供たちが自ら志願をし、故郷を守るために戦い、多くの命が散っていきました。故郷を想う気持ち、命の重さ、大切さを今を生きる我々が後世へと伝えていくため、会員全員で市内小学生に歴史を通して大切なことを学んでいただくための事業となります。 二本松市内にある全16小学校にそれぞれ当日の担当メンバーが向かい、授業1時限分である45分間をお借りして、パワーポイントを利用した授業を行います。講師担当のメンバーがシナリオに沿って授業を進めていきます。前半でのパワーポイントには二本松少年隊の歴史や命の大切さに関するスライドの他に、実際に伝わる二本松少年隊のエピソードを紙芝居調の動画にして入れ込んであります。 後半には数名の班分けでのグループディスカッションを行い、3つのテーマについて班で話し合ってもらったことを班ごとに発表してもらいます。 最後にメンバーに授業のまとめを話してもらい、二本松少年隊ステッカーと事前に作成した生徒一人ひとりの名前入りアンバサダー認定書を渡して授業終了となります。 また、生徒は学校支給のタブレットを使用しての授業となりますので、終了後にウェブアンケートを回答してもらいます。 |
開催期間・ タイムスケジュール |
2022年5月16日~2022年6月15日 |
開催場所 | 福島県二本松市内16小学校 |
事業区分 |
継続
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公益・共益区分 |
公益事業
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事業総予算・収支 | ・収入の部 補助金 132,000円 事業繰入金 18,000円 収入計 150,000円 ・支出の部 ・収支差額 2,392円 二本松青年会議所本会計へ戻し |
SDGsの該当項目 |
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協力団体 | 共催: 二本松市教育委員会
協賛: 後援: 二本松市小学校校長会 その他: 二本松市内小学校、にほんまつDMO、現代版二本松少年隊 |
事業対象者 | 福島県二本松市内小学校16校の6年生(複式学級は5年生含む) |
行動(ACTION TAKEN) | 継続事業のため、例年の議案や引継ぎを参考にしましたが、本年はさらにブラッシュアップし、紙媒体を使用せずにタブレットを使用した授業への対策や以前から聞き取りにくいと指摘のあった紙芝居動画のリニューアルを行いました。紙芝居動画に関してはまず著作権者に当青年会議所での紙芝居使用に関する許可を頂き、シナリオの一部を子供たちにも分かりやすい言葉に変更しました。その後市内で二本松少年隊の顕彰している「現代版二本松少年隊」に協力を頂いて、メンバー数名と共に収録スタジオを使用しての8時間をかけた収録を行い、動画をYouTubeでも見られるようにアップしました。また、実施前にも各小学校とのメールでの事前申し合わせや環境・設備の確認を行い、当日の授業でスムーズな進行を行うための準備を行いました。 |
結果(RESULT) | 1、目的がどのくらい達成できたか 対外として市内の小学生に郷土愛や命の重みを理解して頂きました。また、自分たちがふるさとのために何ができるかを確認し、行動するきっかけを創出しました。 対内としては会員が講師という立場を経験することで郷土の歴史やコミュニケーションスキルを学び個々の成長へと繋げました。 2、上記の結果の想定外の結果 事前に知識を得ている生徒もいて、二本松少年隊が広く認識されていることを知ることができた。 3、上記の結果の確認方法 対外として生徒へ児童用アンケートおよび先生方へ事業評価アンケートを回答していただきました。 対内としては会員へ事業後にヒアリングを行い確認しました。 4、検証結果 対外:生徒からのアンケート結果から、大多数の生徒に二本松少年隊の歴史から当時の少年隊の想いなどを生徒自身に重ねて考えたりすることで郷土愛や命の重みを理解して頂くことができました。また、グループディスカッションを通し、生徒同士が共通の事を話し合い、今、自分たちがふるさとのために何ができるかを確認し、行動するきっかけを創出しました。先生方からも生徒に理解させるのに効果的な方法だったとの声を多くいただきました。 対内:地域の歴史の再確認、郷土の魅力の再認識、生徒とのコミュニケーションなど、会員が普段触れることの少ない機会を経験することで、新入会員も含めたメンバーにとって今後の活動やモチベーションアップに繋げることができました。 |
地域社会への影響 | 郷土のために自ら志願し、命を賭して戦った二本松少年隊が、戊辰戦争後は賊軍として長らく語られなかった経緯があり、彼らの想いを我々今を生きる市民が後世へと受け継いでいかなければなりません。今回、当時の隊士と歳が近く、世の中のさまざまな影響を受けやすい小学校高学年という年代に対して、地域の歴史、魅力、大切に思う気持ちや命の重さを学校教育という枠の外にいる我々青年会議所から学んでもらうことによって、二本松少年隊の認知度が高まりました。また、同時に地域貢献への意欲、他者に対する思いやりの気持ちも醸成することができました。 |
LOMへの影響 | 自分の暮らす地域の歴史や魅力といった身近なものに対しては意外と知らない、調べていないことも多くあるため、事業を通してそういった知識を得ることができました。また、他人に伝えるためにはまず自分が知らなければいけないことを再認識し、それを分かりやすく伝えるスキルや、小学生とのコミュニケーション能力、小学校の教師との雑談から得られる地域の魅力の再発見など、地域との密な連携が求められるJC運動にとって有益なスキルを学ぶことができました。さらに歴の浅い会員にも今後JC運動に携わっていく意欲とモチベーションを持っていただくことができました。 |
事業の長期的な影響 | ・二本松少年隊の歴史を今後の地域を創っていく世代に伝えることで、そこからさらに後世へと顕彰していくことができる。 ・命の大切さを学ぶことで、自身や他人への思いやりが生まれ、いじめや少年犯罪、自殺といったあってはならない悲劇を減らすことができる。 ・地域の魅力を知ることで、生まれ育った土地に愛着を持ち、地域のために活動する人財を増やすことができる。 |
考察や推奨 | 会津の白虎隊に比べ二本松少年隊はまだまだ一般的には知名度が低く、同じ市民でも現在の二本松市に合併する前に他の自治体だった地域にはまだ浸透していないところもあります。二本松少年隊の地域への想いをさらに多くの市民に伝えていくため、持続的に事業を継続していき、子どもたちにも興味を持ってもらえる内容を盛り込んでいくことも重要です。小学校の授業時間ということもあり、参加したくても難しいという会員もいるので、時間調整をお願いして参加率を上げていくことも今後に繋がっていくのではないかと感じました。 |
改善点 | |
JCI活動計画の推進 | ・インパクト(影響力) 本事業は継続事業であり、毎年市内の全ての小学6年生が二本松少年隊という地域の歴史を学ぶことを通じて郷土愛を醸成し続けています。 ・コラボレート(協働) 今年は、二本松市教育委員会より歴史資料写真を授業中に回覧で使わせていただき、紙芝居動画のリニューアルにおいてはにほんまつDMOから現代版二本松少年隊にも音声収録にご協力をいただきました。 ・コネクト(つながり) 二本松市教育委員会には後援を依頼していたのが、先方から共催としたいという申し出をいただいた。 事業の立ち上げから毎回の引き継ぎの積み重ねによりブラッシュアップしてきたことで教師や保護者からも良い評価を得ており、それが共催という形に実を結んだと考えています。 |
JCI VISIONの推進 | 能動的な行動のもとに授業を行わなくては、地域に住まう青年の授業を子供たちにしっかり聞いてもらうことはできません。また、グループワークにおいては、子供たちの話し合いがより活発になるようサポートすることも必要です。そして本事業では、授業を受けた児童に「二本松少年隊アンバサダー」として自分の家族等に授業の内容を伝えてもらうようにしており、私たちが伝えたい想いと行動する様を事業参加者以外にも知ってもらいうことで、私たちの運動が広がることに繋がっています。 |
JCI MISSIONの推進 | 事業を担当する委員会だけでなく、メンバー全員が講師・PC操作・授業のまとめなどの役割を各小学校で分担して授業を行うことで、教師ではない私たちが子供たちに想いを伝える機会の提供となり、どうやればさらに効果的に伝えることができるか工夫を重ねることで、プレゼン能力の向上と能動的な行動に寄与しています。また、授業の受け手である小学生にとっても、グループワークを通じて自分に何ができるのかを考え、自分たちのまちを良くする行動を起こすことに繋がっています。 |
JCI申請の意思確認 |
検討していない
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その他 | この事業は継続事業ですが、毎年、授業を受ける子どもたちは、初めて聞きます。いつも反応が面白く楽しい授業を開催しております。それまで、子どもたちは二本松少年隊について文章などで学んでおりましたが、この事業ではイメージしやすく紙芝居を観てもらいます。今回はその紙芝居を大きくリニューアルし、より物語の世界感に入りやすくしました。その結果、二本松市の観光施設で紙芝居を放映したいと依頼もありました。我々が地域にもたらす希望は多くの市民に必要とされているのではないかと感じました。毎年、開催すると子どもたちから感謝の手紙など頂きます。二本松少年隊の史実を基に郷土愛・命の大切さを学んで頂きましたが同時に道徳心も養われたのかと事業を終えて感じました。これからも郷土愛と命の大切はを子どもたちに届けていきたいと考えております、ありがとうございました。 |
当日のストーリー写真(PDF) | 20221228113140 |
メディア掲載写真(PDF) | 20221228113141 |
その他参考資料(PDF) | |
その他参考資料(PDF) |