事業名称 | 諫早こども食券プロジェクト |
申請部門 | 最優秀LOM地域社会向上プログラム |
申請LOM | 一般社団法人 諌早青年会議所 |
理事長名 | 平湯 隆一朗 |
申請担当者 | 宮崎 裕一 |
携帯番号 |
090-8225-3773
メールアドレス jc298@icv-net.ne.jp
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事務局住所 | 長崎県諫早市宇都町9-2 |
本事業の参加者 | 会員数 : 41 名 参加率 : % 関係者数 : 227 名 一般参加数 : 10000 名 |
事業実施に至った背景 | 我が国において、相対的貧困、中でも特に子どもの貧困は早急に対策すべき大きな社会問題とされています。長崎県でも、2013年に施行された「子どもの貧困対策の推進に関する法律」に基づき、行政による様々な対策がとられています。しかし、子どもの貧困問題には「これをやれば解決できる」といった特効薬がないため、我々地域住民一人ひとりがこの問題について考え、地域全体で継続的な取り組みを行うことが重要です。 |
事業の目的 | (対外目的) 生活困窮家庭の子どもとその親を物質的および精神的に支援します。尚且つ、市民の中に「地域の子どもの未来は地域全体で守る」というコミュニティ意識を醸成し、 継続的な支援の輪が広がるきっかけとします。 (対内目的) 地域の子どもたちとの触れ合いを通じ、地域の大人として彼らの成長を見守り支援する意識を醸成します。 |
事業の概要 | 諫早こども食券プロジェクトは、諫早青年会議所が、諫早の市民、企業、団体、飲食店と協働して行う、新しいかたちの子ども・子育て支援事業です。子ども達は、市民や企業からの寄付によって発行される「こども食券」を利用して、市内の様々な飲食店でご飯を食べることができます。このことにより、家事負担や経済的負担を少しでも和らげることができ、また、子どもたちが地域の飲食店でご飯を食べる楽しみを体験したり、普段は接することのない地域の大人たちとの交流を通じて心の発育を促すことができます。本プロジェクトを通じて、市民の中に「地域の宝である子どもたちは地域の大人みんなで支え育てていく」という意識を醸成することにより、全ての子どもたちが夢と希望を持って成長していける地域社会の創造につなげます。
※概要の詳細はPDF資料を添付しています。 |
開催期間・ タイムスケジュール |
2021年4月14日~2021年11月30日 |
開催場所 | 諫早市内全域 ※食券配布場所:諫早市内4カ所 食券使用場所:諫早市内協力飲食店41店舗 |
事業区分 |
新規
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公益・共益区分 |
公益事業
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事業総予算・収支 | 予算総額:5,550,000円 決算総額:4,854,664円
予算内訳 【支出】 事業費については、子ども達へ配布する食券(500円分相当)1万枚を捻出するために、寄付を募り実施いたしました。 |
SDGsの該当項目 |
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協力団体 | 共催:
協賛: 諫早市保育会、諫早市役所部課長会、諫早北ロータリークラブ、諫早センチュリアンライオンズクラブ、諫早ロータリークラブ、他企業および個人全186名 後援: 諫早市 その他: 諫早市内の飲食店41店舗 |
事業対象者 | 生活困窮家庭を含む諫早市の子ども延べ10,000人 |
行動(ACTION TAKEN) | ①長崎県・諫早市の担当部署へヒアリングを行い、県内及び市内の子どもの貧困状況について現状調査を行いました。 ②長崎県内において子どもの貧困問題に対して支援を行っている団体や企業先を訪問し、支援をお手伝いさせてもらいました。 ③上記を踏まえ委員会を開催し、事業の組み立てを行いました。 ④審議後すぐに専用HP・クラウドファンディングを立ち上げました。 ⑤プレスリリースを各種メディアへ行い、併せて諫早青年会議所のSNSを通して事業告知を行いました。 ⑥地元各種団体へ寄付のお願いと協力飲食店の募集まわりを行いました。 ⑦寄付金額に応じて、毎月食券の配布を行いました。 ※配布は一般配布分と諫早市母子寡婦福祉会分に分けて行いました。 ※一般配布分は、諫早JCメンバーが毎日子ども達に直接手渡しで配布しました。 ※母子寡婦福祉会へは代表者へ毎月必要枚数をお渡しし、会員の方へ配布してもらいました。 ⑧協力飲食店へ毎月訪問し、状況の確認と食券の換金を行いました。 |
結果(RESULT) | 【目的の達成】 ・寄付金額:460万円 ・発券枚数:10,000枚(市内の子ども達に全て配布。) ・協力飲食店:延べ41店舗 ・継続性:事業終了後に本事業を引き継ぎたいと地元のNPO法人から提案を受けました。 【想定外の結果】 【確認方法】 【検証結果】 ※利用者からいただいた感想・メッセージの一部を抜粋してPDF資料へ添付しています。 |
地域社会への影響 | 事業構築段階において、長崎県や諫早市へヒアリングを行った際に、行政においてもその実態を把握できないという問題点がありました。また諫早市において、子ども食堂は一定数開催されているものの、月に1回の開催が多く、絶対数が不足しているという現状を踏まえて、目に見えない貧困家庭をいかに支援するか、そして、継続的な支援の輪を作り広げるため、どれだけ多くの地域住民を巻き込めるかをテーマに実施いたしました。 事業実施していく中では、SDGsの取組やコロナ禍での活動という観点から沢山のマスメディアにも取り上げてもらい、幅広く周知をすることができました。一般配布では毎月放課後デイサービスの子ども達を先生方が連れて来てくれたり、諫早市母子寡婦福祉会においては会員数がこれまでの倍以上に増えるなどの影響がありました。 また、寄付金を集める過程や飲食店に協力していただく中で、「地域全体で子ども達を支え育てていこう」という意識を多くの方々に持っていただくことができました。 |
LOMへの影響 | 本事業を実施する前は、相対的貧困という問題に対して関心度は比較的に低く、中にはネガティブな内容ではないかと疑問視をするメンバーも存在しました。そのため本事業を実施する前に、例会の場を通じて、会員に向けて「長崎における相対的貧困問題」をテーマに県内で子ども支援に取り組まれている有識者に講演を実施してもらい、現状を把握してもらいました。 事業開催すると、会員からも多くの寄付を募る事ができ、また食券を子ども達に直接配布する事で、会員の支援する意識醸成にもつなげる事ができました。 本事業を通じて、個人的に子どもの貧困問題に取り組みたいとして、子ども食堂へボランティアのお手伝いに行ったり、母子寡婦福祉会へ子供服・絵本・食料品を寄付する行動を起こすメンバーも現れました。 |
事業の長期的な影響 | 事業を実施していく中で、支援者、協力飲食店、利用者、行政と様々な先から次年度も継続してほしいという要望を多く受ける中で、地元のNPO法人より、本事業を次年度以降継承して取り組みたいという申し出を受けました。 その後、諫早青年会議所の会員が数名そのNPO法人へ入会し、本事業のスキームを全てNPO法人へお伝えしました。 その結果、2022年4月より継続して本事業がスタートしています。 NPO法人からは、来年以降も継続して開催していきたいという意向を受けています。 |
考察や推奨 | 本事業を進めていく中で、諫早市内の高校や大学から問い合わせや、講演依頼を多数いただき、実施させてもらい、講演を聞いた高校生や大学生が実際に食券配布のお手伝いに来てくれるようになりました。 その学生の中には、相対的貧困問題に対して自分達で支援出来る事を考えて、市の補助金を活用して子ども食堂を開催したり、遊び・学びの場を提供する事業を実施する取り組みも始まっています。 今後、このような次の若い世代に対して、協力をしていきながら、支援の輪を広げていきたいと思います。 |
改善点 | |
JCI活動計画の推進 | 「持続可能まちづくり」 本事業は市民の中に「地域の宝である子どもたちは地域の大人みんなで支え育てていく」という意識を醸成することを目的として取り組みを行っており、その部分において合致いたしました。 |
JCI VISIONの推進 | 本事業を再現性のあるモデル事業としてマスメディアやホームページ、SNS等を通じて発信することで、地域内外において同様の課題に取り組む人々の一助となることを最終的な目標に掲げ、取り組みを行いました。 |
JCI MISSIONの推進 | 諫早青年会議所の対内・対外を問わず、地元の多くの企業や市民と連携・協働して、長期的な事業を実施していく事で、取り組みを行いました。 |
JCI申請の意思確認 |
検討していない
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その他 | 本事業においては沢山のマスメディアから取り上げて頂きましたので、ご紹介いたします。 【新聞記事】 ・長崎新聞:一面記事、地域面記事にて掲載。 ・朝日新聞:地域面記事にて掲載。 【テレビ】 【その他】 ※メディア掲載写真の一部をPDF資料として添付しています。 |
当日のストーリー写真(PDF) | 20221227163511 |
メディア掲載写真(PDF) | 20221227163515 |
その他参考資料(PDF) | 20221227163523 |
その他参考資料(PDF) |
議案閲覧
諫早こども食券プロジェクト